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2009/12

コミックマーケット77にて頒布

​25曲入り500円

オリジナル

参加者:Agai、Tifara、Kim、TETSU、mince pie

Track list

1.ウルトラバイオレンス音頭 (北関東風)
2.ウルトラバイオレンス音頭 (南関東風)
3.Lucha Libra Of The SE
4.Necomimi In Vein
5.メイドリフレの果てに
6.Pregnancy And Fiction
7.午前3時の中央通りにて
8.Kimenze_Otokoni_Nanze
9.JKJCJSJY
10.Devotion To 3d
11.Le Coucou
12.萌え=肥え
13.アスピリンとビール
14.モノクローム
15.8bit Torturere
16.きみ三次元、ぼく二次元
17.Elderly Abuse
18.I-filter 外し方 履歴
19.Happy Maid Cafe へようこそ!
20.編集後記
21.Bounus Track
22.Bounus Track
23.Bounus Track
24.Bounus Track
25.Bounus Track​

<解説>

​発売当時、堕武者ブログに掲載していた内容を転載します。

01 ウルトラバイオレンス音頭(北関東風)
 前半:シンセリフはMicroKORGを手で弾いています。唱っているのは堕武者メイド隊員2号の方です。
 後半:池袋のスタジオノアのボーカルスペースで男二人、
    黙々と手拍子を重ねる作業は辛いものがありましたがやり遂げました。
    ハモリの部分は聴いていて自分がイラつきます。

02 ウルトラバイオレンス音頭(南関東風)
 出だしは毎度おなじみの手法です。
 ギターはAgaiが弾いていますが、酷い音です。

03 Lucha Libre of the SE
 歌詞の内容はノンフィクションです。
 冬コミで店番をした半日の間、彼の携帯には10件の通話着信と
 20件のメール着信があったそうです。

04 Necomimi in vain
 歌詞の内容はフィクションです。
 最初にこの曲を発表したのは2005年夏に発表した「メイドさんグラインド1」で、
 当時は堕武者メイド隊員1号の方の台詞をコラージュしたインストでした。
 「メイドさんグラインド2」で歌詞が付き、
 今回新たに声優の方に冒頭の台詞をお願いして完結となりました。
 オルガンの他にチェンバロ等を入れても良かったかもしれません。

05 メイドリフレの果てに
 8月某日の午前9時、スタジオノア渋谷2号館のボーカルブースを予約していたものの、
 オケも歌詞も全く固まらないまま、私は渋谷のセンター街を歩いていました。
 しかし、コンドマニアの当たりでリフを二つ思いつき、
 宇田川警察を過ぎると構成と歌詞が浮かんだので、
 予定の曲を取りやめてスタジオの中で打ち込み、その場で歌詞をまとめ、録音しました。
 堕武者にはありがちな光景です。歌い手さんが外注だったら恐らく張り倒されると思います。
 いや、身内でも問題大有りなんですが。

 内容については、今年のGW、
 堕武者メンバーで某メイドリフレに行った際の出来事を忠実に再現しました。
 隣で施術を受けていたTifaraは名古屋トークで大盛り上がりの中、
 私がコミュニケーション能力を総動員して、施術担当の方から聞き出したのは
 「ガゼットが好き」「ライブにはゴスロリで行く」の二点のみ。
 せめて膝枕の際、顔の向きが逆だったら。

06 Prognancy and fiction
 いわゆる「孕ませ系」というのは、
 恋愛が最終的に結実するところが観たい人のためのものなのか
 取り返しの付かないことをしてしまいたい人のためのものなのか。
 ちなみに「想像妊娠」はfalse pregnancyというそうです。

07 午前3時の中央通り
 KIMに聞いたところ、アキバヨドバシの「築地 すし三昧」は24時間営業なのだそうです。
 泥酔した後で「よし、始発まで寿司喰うぞ!」という流れになることは中々なさそうですが、
 海鮮味噌汁とかは気付けにいいかもしれないですね。
 ちなみに同じビルの上の階には「廻るすし三昧」があります。
 こちらの方が安いので(味の違いはよく分かりません)堕武者は普段はこちらに行きます。

08 Kimenze_Otokoni_Nanze
 我々がこうしたテーマで曲を書き始めたのは、
 確かネットで山川純一が話題になってから少し経った時期で、既に7年近く前!恐ろしい……
 当時大学生だった自分は連日新ネタが発掘される度に腹を抱えて笑っていましたが、
 やがてヤマジュンの奥深い世界にハマっていきました。
 ギャグありシリアスありナンセンスありロマンスありの作風は唯一無二のものです。
 これらは「体験や願望に基づくものでなく、想像で描かれている」そうなのですが、
 もし本当だとしたら、作家にとって資料とはいかなる意味を持つのか考えさせられます。

 この作品を基点として、六尺系コピペをチェックし、「甲陽軍鑑」を読み、
 堕武者+ultraviolence+の基本的な視点が出来上がりました。
 ネット上における、かなりの数の男色系テキストを漁りましたが、特に秀逸だったのは
 「力士となったつもりで言葉で勝負するなりきりチャット」です。
 『次は誰だ?若乳首か?堅竿か?かかってこい!』
 こういうTRPGがあったら是非プレイしたいです。

 ちなみに現在、まんだらけ秋葉原店の電飾看板には堂々と
 「田亀源五郎フェア」の告知がなされています。
 
 曲については、ギターのリフ・音色とも我々らしい感じだと思います。

09 JKJCJSJY>>
 例えば「ハードコア」という単語はポルノ業界発祥の言葉だそうですが、
 かつては非合法系BBSにおける符丁に過ぎなかったイニシャルが、
 いまや普通に、符丁の対象者自身が使用している様を見ると、
 言葉とは移り変わるものだということが実感できます。

 二次三次を問わず、ロリコンやペドフィリア界隈は、
 今後も我々にとって重要なモチーフになると思います。

 ところでこんな記事が
  「ロリコンは、どこから病気なの?」
 知らない話が多く勉強になりました。

 で、こんな詩を書くことからも分かるとおり、堕武者メンバーにはロリコンが一人もいません。
 オタクグラインドを標榜しているのになんという羊頭狗肉!
 周囲と感覚を共有できない、というのは自分にとっと一種のコンプレックスです。 
 それともオタク=ロリコン という認識こそステレオタイプな先入観なのでしょうか?
 
 楽曲についてですが、セリフが特に秀逸だと思います。
 バランス的にも(この楽曲郡の中では)割と良好だと思います。
 今後もこういうタイプの曲は増えていくと思います。

10 Devotion to 3D
 曲としては「出来損ないのKORN」です。

 ディスプレイにキャラを映して誕生日ケーキと一緒に写真を取るとか、
 抱き枕を抱えて電車に乗るとか、グアムで結婚式を挙げるとか、
 二次元の嫁を娶る方は沢山いますが、素人目からすると、
 心の底から自分の恋人だと信じきっているのか、
 非モテネタの一環として行われている自虐ギャグなのか、
 判然としないケースが多いように思われます(どちらか100%という事はないのでしょうけど)。
 
 本当に人生の拠り所としてゲームキャラやアニメキャラを愛する人は、
 自宅にてごく静かに、ひっそりと愛でているのではないかと思うのです。
 そういう人にとって、彼女がディスプレイのあっち側かこっち側かは
 大した問題ではないのではないか?

 弓の名人の故事のように、最後は美少女画像を見ても、
 それが何を表す記号なのか分からなくなる境地。

 あるいは、「鉛筆×消しゴム」など、
 無機物を題材に延々萌え語りができるような腐女子の境地。

 真の二次元コンプレックスの人にとっては、
 児童ポルノ法改正など些事じゃないかと思います
 (児ポ法の、いわゆる「改悪」を支持するわけではありませんが)。

11 Le Coucou
 クラッシックグラインド化計画第一弾のつもりでしたが、
 作っているうちに何故かグラインドコアですらなくなりました。
 第二弾はドビュッシーの「パスピエ」を予定しています。
 
12 萌え=肥え
 思い出の秋葉原飲食店
 ・喫茶ウッド
 ・ミスター陳
 ・カフェディメンジョン

 それはさておき、「すた丼5人前完食でパーツ50%オフ」とか、
 パソコンショップとB級グルメが融合する日が望まれます。

13 アスピリンとビール
 二日酔いの頭痛にバファリンは駄目ということです。
 ただ、その日も休みたいなら悪くない選択肢かもしれません。

14 モノクローム
 久しぶりにZOOMのRT-323で製作しました。スネアの音が好きです。
 Agaiがギターを担当している曲は何曲かあるのですが、これが一番上手く弾けました。
 恐らくCDを委託販売しているサークルのなかで最も下手だという自負があります。

15 8bit touturere
 海外のあるCG作家が日本のアニメ絵を評して曰く
 「なぜ、どの美少女も車のボンネットのような肌をしているんだ?」
 幼少時住んでいた家から徒歩5分のところに、かの伝説のメーカー「JAST」がありました。
 だから何だという訳ではないのですが、何となく親しみがありました。 
 楽曲については、シンセをもう少しPSG感のある音にすれば良かったかも?

16 きみ三次元、ぼく二次元
 テーマとしては10曲目に近いです。
 私見ですが、例えばラブプラスは、あくまで彼女が画面から出てこないから価値があるのであって、

 仮にああいう度を越して都合の良い彼女が現実にいたとしても、
 結局はうまくいかないと思うんですよね。
 ミックスの方向としてはLDOH(ニコニコ動画の「ハードコア」タグでおなじみのバンド)を目指しました。

17 Elderly abuse
 本当は曲のタイトルではなくアルバム名にして、
 このテーマだけで一枚音源を作るつもりだったのですが
 中々曲数が揃わないので、とりあえず一曲だけ先出しです。

18 i-filter 外し方 履歴
 彼のせいで、知恵袋系のサイトを閲覧することができず、業務に多大な影響を及ぼしています。
 IE以外のブラウザを使えば回避できるという情報もネットで発見しましたが
 最近のヴァージョンでは対応しているようです。

19 Happy maid cafeへようこそ!
 一種の時事ネタなんですが、まだマジックマッシュルームが合法だったころ、
 「オムレツにして食べるんだよ。今度やるけどどう?」と誘われました。
 当時はゴアやサイケに興味がなかったので辞退しましたが……
 二次元キャラをリアルな感触で味わえるドラッグが未だ開発される気配がないところを見ると、
 本気で二次元の世界に入りたいと考えている人はあまりいないのかもしれません。

 ところで秋葉原とドラッグといえば、10年くらい前の歩行者天国で、
 サザエさんのオープニングテーマを歌いながら、
 中央通りの幅一杯を直径とする円の軌道で全力疾走する若い女性を見たことがあります。

20 Bouns track
 M3秋以降、新たに収録した曲が詰め合わせてあります。
 途中からは完全にグダグダトークと化します。
 ※最後は「ブツッ」という感じで切れるので、11分を過ぎたら停止することを推奨します。
 もう少し処理を考えるべきでした。すみません。
 

2009年12月発表。2000年代前半にオタクとして過ごした人間なら一度は耳にしたことがあるであろう超名盤「メイドさんロックンロール」から名称を拝借した「メイドさんグラインド」シリーズの第四弾。美少女SEをふんだんに取り入れつつ、極悪音質のギターと超絶絶叫のボーカルでルサンチマンを存分に吐き出す一枚。

 

このアルバム制作に際しては楽しかった思い出と苦い思い出がひとつずつあります。

ギターTetsu君の地元富山まで遠征し、市民センターのスタジオで録音したのは楽しかったですね。その後に食べた白エビの刺身の美味しかったこと!

 

ここまでは楽しかったのですが……本来2009年の秋M3で発表する予定が、イベント前日になってもミックス・マスタリングが全く終わらず、声優さんからの音源提出もイベント当日の午前3時という状況で、さらに当日の早朝⇒朝⇒午前中⇒昼…と時間は無情にも経過し、結局午後2時過ぎに全てを諦めて横浜行き(この時は横浜の大さん橋ホールが会場でした)の電車に半泣きで乗りました。

 

会場にはメンバーが先乗りしてくれていたためペナルティは免れたのですが、とにかく全員に平謝りでした。会場入りしたのが閉会5分前で、入り口付近で偶然すし~様にお会いしたことを覚えています。

 

こんな状態でしたが、Positive Suicide様たちの打ち上げに混ぜてもらい、一日の終わりは楽しい宴会で過ごしたことを覚えています。

あれから10年以上が経ち、相変わらずイベントの前は毎回バタバタしていますが、この時に比べればマシ、という精神で乗り切ることにしています。

​あと、このアルバムで初めて、エクストリームミュージックの老舗・はるまげ堂さんの店舗にCDを置いてもらうことができたのも、意義深い思い出です。

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