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Eine Kleine

Eine Kleineのお二人と、初めてまとまったお話をさせて頂いたのは都内某所のファミレスです。

 

2013年5月4日に秋葉原のカフェ・シックスティーンで開催されるというライブイベントのご説明を頂き、

出演のお誘いを頂いたのでした。

 

そのイベント「後の祭ーこんなライブで大丈夫か?ー」は多くのお客さんにお越しいただき、アットホームながら好き勝手に暴れさせて頂くという、大変素晴らしいイベントでした。

また観客としても、普段はステージの雰囲気を作りこんで臨むEine Kleineの素顔でのライブが観られるという、貴重な機会でした(オタ芸講座も楽しかったです)。

 

同人音楽のライブに行く入口となるイベント、というコンセプトに従い、私はその後、町田で行われたワンマンや新宿ルイードK4で行われたツーマンライブに伺いました。

 

オフの際には温厚な朔夜氏が、ステージで魅せるワイルドで男の色気に満ちた姿には、ザクザク刻みつつメロディアスなギターと相まって、女性ならずとも心奪われる感がありました。

 

また、くろねこ氏のゴシックな衣装に身を包み、ぬいぐるみを片手にステージに立つ姿には艶やかな魅力があり、悲恋を切々と、時に狂気を伴い歌い上げる様には確かな説得力を感じました。

(くろねこ氏には、我々のM3フリースペースにおいて、名曲「Rose Noir」をくろねこ様に生で歌って頂き、一瞬だけコラボさせて頂いたことがあります)。

 

バラエティに富んだ出演陣の中でも、世界観の構築については随一のEine Kleine。デスでロリな世界へ我々を誘っていただけることでしょう。

(Agai)

Deathtinated lolita ism -デスティネイティッド ロリィタ イズム-

 


ヘヴィなバンドサウンドとゴシック&ロリィタな世界観を併せ持つ「デスロリ」ユニット、その名もEine Kleine(アイネ・クライネ)


彼等の事を知ったのは、↑でAgaiさんも言っている2013年5月に秋葉原のカフェ・シックスティーンで開催されたイベント「後の祭ーこんなライブで大丈夫か?ー」に出演依頼を頂いた事がきっかけでした。

イベント当日、彼等の楽曲とCDジャケットの良さに惹かれて二枚の音源「十六夜神楽」「Deathtinated lolita ism」を購入しました。

最初は「十六夜神楽」収録の「Die Gier」という曲がとにかく好きで、ハマッって何度も聴いていて…
聴いていくうちに…フと妙な違和感に辿り着きました。


この曲、繰り返しパートが全く無いんですよ……!


普通、だいたいの曲って

Aメロ → Bメロ → サビ

みたいな同じループを何回か繰り返して終わるじゃないですか。
でもこの曲は違う。


イントロ → Aメロ → Bメロ → サビ → 新たなるサビ(!?) → 間奏 → 新たなるイントロ的なリフ(!?!?) → 新たなるAメロ(!??) → 新たなるBメロ(!??) → 更に新たなるサビ(!?!?!?!?) → アウトロ


という……
いやもう、意味がわからない。なんだこりゃ!?!?!?
一曲の中に数曲分のアイディアが詰まってるじゃんこれ…と。
この文章で伝わりますかね…??


まるでビートルズの「A Day In The Life」みたいだな、と思いました。


確かこのビートルズの曲は、ジョンとポールでそれぞれ書きかけの曲があって、それをひとつの曲としてくっつけたらこうなった!…みたいなのだったはず。

 

ただ「A Day In The Life」の場合は、最初に曲が入れ替わるタイミングとか特にそうなんだけど、いかにも「さぁ曲がかわりますよ~」っていうヒントがあってから曲調が変わるんですよ。


でもEine Kleineの「Die Gier」の場合は、あまりにも自然にスッ…と入れ替わるので、パッと聴き、全然違和感がないんです。
しかも、こんな大曲なのに曲尺が4分半程と、わりと普通の尺。あまりにも自然。自然に狂った事してる。なんじゃこりゃ。怖。凄。。。

そんな畏怖畏敬の念を抱きつつ、フルアルバム「Deathtinated lolita ism」を聴き込むと、更に「………ん?」と気になる違和感が。

 


「なんか、めっちゃ聴いた事あるメロディが聞こえてくるんだけど…」

 


収録曲のいくつかから、妙に耳馴染みのあるメロディやフレーズが聞こえてくる…
すぐに気付いたんですけど、これ「Die Gier」で感じた「数曲分のアイディア」が「それぞれ独立した一曲」になって生まれ変わっていたんです。


これは、ビートルズの場合の様に「元々それぞれ別の曲のアイディアがあって、それを一つに纏めた」のか、
それとも「一つの曲からそれぞれ別の曲に分かれていった」のか…。。


どちらのパターンでも凄い事だけど、後者の場合だったら尚の事凄いな…と思っていました。
ある日、コンポーザーの朔夜さんと話す機会があった時に、この件について聞いてみました。
「後者である」との事です…。なにそれ。こわい。すげぇこわい。


そんな感じで聴けば聞くほど彼等の魅力の虜になっていき、徐々に音源を集めていき、気付いたらもう、手に入る彼等の音源は全てゲットしてしまいました…。
いやぁ、ハマッってからオチるまでが異様に早かった…。転がり落ちるように虜になり、聴きまくりました。。


ボーカルのくろねこさんには↑でAgaiさんも触れる通り、M3での我々のハードコア演劇シリーズにゲスト参加して頂いた事があります。
2013年秋M3「ハードコア殺人事件」中音量スペース出演の時ですね。
「Montage-Scene2-」収録の名曲「Rose Noir」をワンコーラス、歌って頂きました。

演出の都合上、くろねこさんには「そこに居るのがバレバレなのに居ない体」で、お客さんに背を向ける感じで歌って頂く必要がありました。
舞台前方からTifaraさん、後方からおれで挟み込み、くろねこさんを隠す様にする立ち位置でした。おれとくろねこさんが向かい合う立ち位置です。

M3の中音量スペースは5ワット出力までのアンプが使用出来ますが、いかんせん音が回って聞こえ辛いので「くろねこさんも歌を合わせ辛いだろうなぁ…」と思いギターを弾いていました。


所が、これがまた、リズムに対して殆どズレる事無く、キーも外す事無く歌ってらっしゃるんですよ。
「なんでこの環境でそんなに歌えるんだ…!?」と思った直後、彼女の目線が「ギターを弾くおれの手元」にある事に気が付きました。

つまり彼女は、ギターを弾く手元から、
「コードチェンジで曲展開を、コードストロークで曲のテンポとリズムを」見てとり、
「僅かに聞こえるアンプの音と、目視の情報を自分の中で照合」し、
リズムもキーもズレずに歌っていたと…

そういう事だったんだと思います、あれは。
もうなにそれほんとすごい。こわいすごい。


そんなすごいこわい、やっぱり凄い!彼等のライブ演奏、これもやっぱり凄いですよ!
彼等の作品はアルバム毎にサウンド、歌詞、テーマ、アートワークのシンクロ感が素晴らしいのですが、その「それぞれ特色のある作品群」が、ライブではまた一味違った別の一体感でオーディエンスを魅了します。

これを言葉で伝えるのは、おれにはとても難しいですね…とにかく観て!としか。
という訳で、是非イベントにお越し頂き、Eine Kleineのライブを体感して頂きたいです!


次にEine Kleineの魅力に堕トサレルのは、貴方の番になる事でしょう…。。

(Boss)

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